司会「では今回はStanding On The Shoulder Of Giants(以下SOTSOG)ツアーの音源について、語っていきましょう!
SOTSOGツアーは、ツアーが日本から開始するという物凄く珍しいパターンのものでしたね!
まずは大石さんからSOTSOGツアーの概要説明お願いします!」
大石(以下、O)「この期は色々なことが起こりましたね。
まず2000年に4thアルバムのSOTSOGを発売する前のことですね。
98年3月に終わったBe Here Now(以下、BHN)ツアーの後、オアシスは長期休暇に入ります。
そんな中、1999年8月にギターのボーンヘッドがバンドから脱退を発表。
それに続きベースのギグジーまで脱退し、オアシスはバンドとして宙ぶらりん状態に。既に制作が進んでいたSOTSOGの録音をやり直すハメとなる等、悩ましい時期に入ります。
おかげで兄弟二人が揃って記者会見をし、状況を説明する等、今では考えられない行動もありましたね。
また所属していたクリエイション・レコードも同時期に倒産。
今後のオアシスとしての活動に不安を感じさせる展開に。
しかしバンドとしての事態は好転。
99年12月に元ヘヴィ・ステレオのゲム・アーチャーがギターとして、さらにゲイ・ダッドへ加入直前だった元ライド/ハリケーン#1のアンディ・ベルがベースとして加入し、4thアルバム制作及びツアーの準備を進めていきます。(「Go Let It Out!」のPVが撮影された時、まだアンディが加入前だったので、4人編成かつリアムがアコースティック・ギターを弾きながら歌うという、珍しい映像も)」
司会「今では2人並んで会見なんて考えられないですからね(笑)」
須賀(以下、S)「自分の世代はオアシスを知った時点で、もうゲム、アンディが加入していたので、脱退などこの時期に色々あったんだなという印象でした。」
小沢(以下、KO)「僕も後追い組ですが、メンバー脱退や兄弟揃って仲良く離婚されていて、この時期は大変だったんだなという印象です。
メンバー脱退の記者会見、二人ともやさぐれた感じでかっこいいです。
ともあれメンバーチェンジで音楽性と演奏力、ルックスが格段に上昇し、マンチェスターから来たインディーバンドから一気に世界的なメジャー感が溢れ出すバンドに変貌を遂げるのが面白いですよね。」
O「この頃にロッキング・オンや、インロック等の洋楽雑誌を読み始めて(中学2~3年の頃)、この脱退劇&新メンバー加入の記事が載っていて「へぇ~」と思ったのを覚えてます。
まだそこまで深く掘ってない時期かつ、ネットもそこまで普及しておらず情報も少なかったので、何より2000年の来日ツアーが決まった時は、大喜びしてました。
4thはオアシスがより実験的な音楽を作り始めた時期かつ、今まで以上に“濃い”名曲カバーに取り組んだ(ニール・ヤングの「Hey, Hey, My, My」等)ので、面白い時期と言えますね。」
司会「この頃はネット普及前夜でしたもんね!
今考えると当時の人たちの情報収集能力、凄いですね(笑)」
O「(笑)そんな99年12月、オアシスは新作アルバム発売前のウォームアップ・ツアーとして、アメリカとカナダで数公演(※各出演時間は30分程度)とラジオ番組出演を行います。
当時2000年を迎えてからブートレグが発売され、プレス盤で「HELTER SKELTER CHRISTMAS」、CD-Rで「Who Feels Love?」、後年(2004年頃)に「BLACK BEAUTY(Y100 FESTIVAL)」が発売。「HELTER…」「Who…」は同じLAのラジオ局KROQ主催のライブ、「Black…」は新メンバーが初参加したY 100 Holiday Festivalのライブを収録。
KROQは当時ラジオ放送されたもので、音質も良好。Y100は後年ネットで流出した音源が元ですが、こちらは少々荒々しいミックスのサウンドボード音源。
またこのウォームアップ・ツアーでは、別公演も含むオーディエンスショットの映像も存在しており、サウンドボード音源とミックスした映像等もネットにアップされています。
あまり特筆して目立った公演群ではないですが、普段より「Supersonic」のテンポが遅めだったり、「Cigarettes & Alcohol」の終わりでレッド・ツェッペリンの「胸いっぱいの愛」(Whole Lotta Love)のリフを入れたり、ビートルズのカバー「Helter Skelter」を初めて披露(後述のジャパンツアーでも)する等、BHNツアーから1年半経った後の、まさに“ウォームアップ”としてのオアシスを体感できる数公演です。」
S「さっき大石さんが挙げたブートですが、この時期のブートはプレス盤でも安くて、学生時代は重宝しましたね(笑)
「HELTER SKELTER CHRISTMAS」であったり、BBCのLater... with Jools Hollandを収録した「FIRST TIME OUT LIVE 2000 」なんかをよく聴いてましたね。
5th以降ライブの終わりで演奏されていたThe Whoの「My Generation」を演奏し始めた時期でもありますし、結構面白い時期だと思います。
それとこの頃の「Supersonic」はやたら遅いんですよね(笑)
初めて聴いた時はノリ切れなかったです(笑)」
O「やはり長期ツアーが始まる前のウォームアップは必要なのでしょう(笑)」
KO「僕も「FIRST TIME OUT LIVE 2000」や「Feels Lover」で聴けるツアー前のBBC音源は好きですね。
音質も内容も文句無しです。
ツアーではほとんど披露されなかったものの、ゲムの加入によりオリジナル通りイントロのギターソロが付く「Some Might Say」や、ピアノとアコギとエレキギターで聴かせる「Where Did It All Go Wrong?」、エレクトリックバージョンの「Talk Tonight」やオフィシャルテイクにもなった「My Generation」など、レアな聴きどころもたくさんあります。」
S「そうそう、この時期はこれ以降聴くことが出来ないようなテイクや曲があったりと、中々楽しめるんですよね。
あとゲム、アンディ加入後から、オリジナル通りの演奏が増えましたよね。
「Don't Look Back In Anger」にしろ、これ以前は勢いで演奏していたという印象です。
2人が加入したことにより、音楽性に幅が出てきましたね。」
KO「そういえば大石さんはこのツアーの横浜公演へ行ってますよね。」
O「はい、行ってますよ!」
司会「では、大石さんの横浜公演の思い出の前に日本ツアーの概要へ行きましょう!」
O「それでは日本ツアーについて話しましょう!
2000年2月、オアシスはSOTSOGを引っ提げ、ワールドツアーを日本から大々的に開始。
2月29日の横浜アリーナ公演を皮切りに、約3週間の滞在中に全11公演を行うという、過去最大のジャパンツアーを行います。
それまでは東京・名古屋・大阪での公演がメインでしたが、この時は神戸や広島、宮城でも公演を行うという、ワールドツアーの初っ端を飾るには申し分ないスケール。
中でも公演4日目となった横浜アリーナ公演(その前に名古屋公演、及びリアムが途中退場した福岡公演を挟む)は、当時スカパー!がPPV(ペイパービュー)として、ライブの生中継を有料配信し、全国の人が同時にオアシスのライブを鑑賞できるという、今までにない試みを実施しましたね。
その画質・音質共に完璧だったことで、放送直後から音源を落としたCD-Rや録画のVHSブートレグが複数販売される等、公演数も多かったおかげで“オアシスブートレグ祭り”のような盛り上がりをみせていました。
今でも該当の3月5日の公演は、YouTube等でも気軽に楽しめるライブ映像となっています。
またほぼ全公演でオーディエンスショットの映像も存在していて、当時のブートレグ店や通販では、VHS販売も賑わいをみせていました。
ある程度のCD-Rリリースが落ち着き、ジャパンツアーの音源が出揃い始めた後、オアシスブートレグ界の風雲児“Flashbulb”が満を持して登場!
それまでのCD-R製のブートを駆逐するかの如く、明らかに高品質な音源を使ったブートを、プレスCDで発売します。
中でもジャパンツアーを収録した「NEWBORN A PRECURSOR」「MY GENERATION」「STANDING ALL OVER」「SO FAR AWAY」の初期4枚は、今でも重宝している音源です。
全体的なセットリスト等に大きな変化はないものの、名古屋公演ではSOTSOGツアーのライブ公演で唯一、ザ・フーのカバー「My Generation」を披露したり、日によって「Some Might Say」「D'You Know What I Mean?」「Shakermaker」を演奏する等、微妙な違いはあります。
ただクオリティ的には全て“完璧”とは言えず、冒頭SEの「Fuckin' In The Bushes」が未収録だったり、音が左右に揺れる箇所や、観客の歓声が異様に目立つ公演も。
しかしながら数多のCD-Rブートに比べれば、そんな小さなことは気にすることなく2000年のジャパンツアーを楽しめるブートとなっております。」
KO「やはり現地へ観に行った人のコメントは違う。
今までの情報量よりも多いですね(笑)」
S「「壮大なリハーサル」とも揶揄された伝説の日本公演ですよね!(笑)
あとNORTHERN BRIGHTさんがオープニングアクトを務めたのが、その横浜公演でもありますね。
(その当時を振り返る記事を以前に公開:https://oasis-ize.wixsite.com/oasis-ize/post/northernbright_oasis_japantour_yokohama_2000)
高校生の時、横浜アリーナ公演の映像を観て、「Wonderwall」をいきなり間違えるリアムにずっこけましたね(笑)
この時の放送を収録している「00M5」は今でもたまに聴いてますよ。
後は名古屋公演ですね。
僕の地元の公演ですし、何と言っても先ほど「My Generation」をライブで初めて演奏した日ですね。
いやー、名古屋はオアシスの初モノ尽くしで素晴らしい!(笑)」
KO「当時のロッキング・オンにボロクソのレポとかあったと思いますけど、今聴くと言うほど悪くないですよね。リアムの声って、生で聴くと悪いと思ったことは一度もなくて。調子悪い時も、それがかっこいいのがリアムだと思ってます。
それより、ワールドツアーが日本から始まって、メンバーが変わった新生オアシスを世界のどこよりも早く観られたのが凄いと思いますね。ウォームアップギグで披露した曲もやったり、ツアー序盤ならではのレアな曲もありますし。」
司会「大石さんの当時の思い出はいかがでしょう?」
O「かなり長くなりますよ、覚悟してくださいね(笑)
僕が初めて行ったのは2000年3月6日の横浜アリーナ公演でした。
まさに初めてオアシスを生で見た日、一生忘れません。
個人的な思い出を話しますと、当時高校受験真っ最中で、親と「受験が受かったらコンサートへ行っていい」という約束をし、
合格が決まった翌朝に近所のローソンへ走って、チケットを買いに行きました。
まだ中学卒業直前の15歳。
人生初のコンサートだったので、チケットの買い方や種類もイマイチ分からず、
「とにかく一番高い座席なら大丈夫かな?」と、意味も分からずBOX席チケットを購入しました(笑)
当日会場へ向かう際は、興奮しすぎて電車を乗り過ごすミスもありましたね(汗)
まだGoogle Mapもなかったので、新横浜駅から横浜アリーナへ向かう道順もイマイチ分かってない中、会場に着いた時の興奮は、半端じゃなかったです。
入手したBOX席は、2階席に向かう通路の先に別の入り口があり、そこで再度チケットをチェックされ、係員に扉の中へ案内されると、チケットの番号に書いてあるソファ付の個室に入り、その個室のバルコニーからステージが見渡せる席だったのを覚えてます。
まるでホテルのような雰囲気でした。」
司会「中学生が座る席じゃない(笑)」
O「他のお客さんも数人いたのですが、皆さんは冷静に見ている中、僕はバルコニーの手すりを掴みながらジャンプしまくり&全曲合唱しまくりという、明らかに浮いたクソガキになってました(笑)
この日のブートは、当時ロッキンオンのブートレグ通販ページで数か月後に入手したのですが、複数の業者が同じライブ音源を出しており、「どれを買えばいいの?」と悩んだ結果、ちょっと遅れて販売された一番安いCD-Rのブート(盤面自体に何の印刷もない白いCD-R)を入手し、もう思い出の再確認状態で、MCを覚えるほど、とんでもない回数を聴きこみました。
その前にスカパー!で前日放送されたプロショット映像落としのCD-Rや、オーディエンスショットのVHS等を手に入れた際「CDと同じ音じゃないか・・・」と、ちょっとダマされた感がしました。
2010年あたりになり、ネットで別の録音が登場した際は、明らかにVHS落としとは違う録音で嬉しかったです。」
S「そういう気持ち、よく分かります!
僕も初めてオアシスを観たサマソニイヴを収録している、「in the air」は何回聴いたか分かりません(笑)」
KO「そういえば横浜アリーナのプロショットの映像と音源、これもプレス盤では存在していないですよね。
一部オフィシャルにも流用されているぐらい、認められた素材だからあっても良さそうなのに。」
O「今リリースラッシュの最中なので、今後に期待ですね(笑)
さて、日本ツアーの後、オアシスは本格的なヨーロッパ公演を開始。
中でもFlashbulbがリリースした「Feels Lover」は、2000年3月のベルギー・ブリュッセル公演と、ジャパンツアー前に行われたBBCセッション及びラジオ番組でのライブを収録。
前者は当時MTVで放送されたプロショット映像がソースで、クオリティは文句なし。
リアムの声の調子は少々荒れ気味ながら、観客の盛り上がりはかなりのもので、合唱も聞こえる高品質。
また先ほども少し話が出ましたが、BBC音源は2021年現在でも、このブートでしか聞けない貴重な音源。
ウォームアップ及び公式のセッションとしても抜群の演奏を披露しており、本ブートが長年廃盤(数万円で取引されていたことも)なのが本当にもったいない音源です。」
S「「Feels Lover」は今でもレア物ですよね。
僕は安く手に入った「I CAN SEE A ROCK'N' ROLL STAR」でベルギー・ブリュッセル公演を聴いてましたね。
これに関しても、かなりお安く買えたので高校生の頃は重宝していました。
「I Can See A Liar」なんてこの時期にしか聴けないですし、今更ながら面白い時期ですよね。」
O「「Feels Lover」、発売後の数年は正直そこまでレアな代物でも何でもなかったのに、ある時期を境にヤフオク等で高値で取引されるようになりました。
収録されたベルギー・ブリュッセル公演は、日本のMTVでも放映され、その録画(後にVHSからDVDにダビング)を今でも保存してあります。
当時2000年頃は、来日の影響もあってMTVやスペースシャワーTVで、オアシス特番がガンガン放送されており、PV集やレアな過去ライブ映像等も紹介されて、録画しまくってました(笑)
話は逸れましたが「I Can See A Liar」等、アメリカでもトーク番組で一度のみ披露、それ以外は数回しかライブで演奏されてないので、いつかリアムソロ公演で再演されるのを少しだけ期待しています。」
S「個人的には「I Can See A Liar」と共にセットリストから消えていった「Sunday Morning Call」や「Where Did It All Go Wrong? 」をノエルが披露してくれることも期待してます(笑)」
KO「うんうん、2人のソロは今色々な曲をやるから楽しみですね。」
司会「ただここまでは順調そうに見えていますが、この後はかなり波乱のツアーだったんですよね?」
O「はい、そうなんですよ。
ノエルがツアーから離脱します(笑)
ノエルが一時離脱し、ノエル抜きで公演をヨーロッパで行う等、相変わらず波乱に満ちたツアーを続けていました。
そしてその後の2000年7月、故郷イギリスのウェンブリー・スタジアムで2日間連続の大規模公演を敢行します。
初日はオアシス初にして唯一の公式ライブ・アルバム「Familiar To Millions」に収録(一部音源は横浜アリーナ公演を使用する等、少しヒネリもあり)され、大ヒットを記録。
しかしここで取り上げたいのは問題の2日目。
本来「Familiar〜」は初日と2日目のミックス、またはどちらかを収録するという流れで映像も音源も収録されていましたが、2日目にリアムが泥酔したままステージに上がりムチャクチャな言動を披露するなど問題行動が多かったため、ノエル曰く「初日をリリースするのは簡単な決断だった」。
それでも寛大なオアシスは、たった一度だけイギリスのSky Oneチェンネルでこの2日目のフル映像を放送し、今見てもベロベロなリアムの姿を世界中に晒すことになります。
しかし公演自体のクオリティは半端じゃない勢いがあり、尋常じゃない盛り上がりの観客、もはや意味不明ともいえるリアムの奇行ぶりも含め、見所は多いライブとなっております。」
S「ウェンブリー2日目!(笑)
西新宿にあった「AIRS」でこの日のDVDを買って、爆笑してましたね。
これを放送したんだ、という衝撃。
あと気になったんですが、「Familiar〜」と2日目の映像なんですが、所々同じオーディエンスがカメラで抜かれてるんですよね。
これって映像を所々ミックスしてるんですかね?」
O「ウェンブリー2日目で「Familiar〜」と同じオーディエンスが映る件、初めて知りました!
散々観ているのに気付かなかったとは(笑)
やはり映像だけは一部ミックスされてたんですかね?
あの一度だけのテレビ放映が、20年経っても貴重な映像になるとは、当時は思いもしなかったです。」
S「良かったら観てください!(笑)
パーマがかった髪をした女の子が両日叫んでます(笑)」
KO「ウェンブリー2日目、2005年とか06年ぐらいにGYAO!で配信されてませんでしたっけ?
自分はそれで日本語字幕入りのを観た記憶があります。
初日は完璧安定なパフォーマンスですが、この2日目は不良感溢れててかっこいいですよね。
オアシスの真髄ここにありな感じです(笑)
これも映像と音源がプレス盤で残るべきアイテムなのにな、と思っています。」
司会「大規模ライブなのに泥酔で現れるリアムに感服ですね(笑)」
O「2000年8月に入り、オアシスは夏前からのフェスティバル出演がますます多くなります。
そして最終公演となるリーズ・フェスティバル公演を迎えるのですが、この時オアシスには過去最大級の解散説が飛び交っており「このリーズ公演がオアシス最後のライブになるのでは?」と、日本のファンですら危惧していたほど。
しかしその危惧は一瞬で吹っ飛びます。
この日のライブはBBCでラジオ放送され、公演直後に「WE'LL MEET AGAIN」というCD-Rブートが発売。
とにかくオアシスの最新&ツアー最終公演を聞きたい!という一心で入手したブートでしたが「解散説は何だったの?」というくらい、迫力と気迫、そして音楽と観客への愛に満ちた演奏が繰り広げられます。
音源自体、元々の放送が公演途中からだったので「Supersonic」からの収録ですが、開始直後のノエルMC「みんな悪いけど、これは葬式じゃねえんだ」という一言から、これぞオアシス!と叫びたくなるくらいの名演を披露。
リアムの声も絶好調、最後にはブートのタイトルにもなった「We’ll meet again, We don't know where, we don't know when. But we will meet again.」(また会おう、いつ、どこか分からないけど、必ずまた会おう)という一言と共に始めるラスト「Rock ‘N’ Roll Star」は、途中で演奏を止め、ノエルが「これはツアー最後の演奏だ。もっと観客を盛り上がらせるぞ、彼らに照明を当てろ。みんなに捧ぐ、Rock ‘N’ Roll Star」と言い放ち、それに応えるかのようにリアムもバンドも最高の演奏を披露。
この時解散しなくて本当によかった…そう思える、オアシス史上に残る名演の一つと言えるでしょう。
また後年には全編収録のオーディエンス録音がFlashbulbより「LIVE AT LEEDS」(ジャケットのデザインはThe Whoの有名なライブ盤をパクって使用 )としてリリースされ、ラジオでは放送されなかった冒頭数曲や放送禁止用語等も楽しめるブートです。
難点はステージからかなり離れて録音されていたのか、音像が遠目&音が小さめなこと。
観客の盛り上がりも含め、爆音で聴くことをオススメします。」
S「あのMCを聴きたいがために、「WE'LL MEET AGAIN」と「LIVE AT LEEDS」を買いましたね。
「LIVE AT LEEDS」は中々音が小さくて聴きづらいですが、もうこのMCを聴くためにあるようなものだと思ってます(笑)
「WE'LL MEET AGAIN」がフルで聴けたらいいなーと今でも思ってます(笑)」
O「残念ながらリーズ公演は、ラジオ放送でも途中からしかなく、過去20年完全版のサウンドボード音源が流出したこともないので、今後に期待ですかね。
音源が存在しているとは思うので、あと10年以内には出てくるかもしれません(笑)」
KO「ライヴの緊張感と気迫が凄いですよね。
この完全版サウンドボードは最も求められている音源の一つではないでしょうか。
抜粋版も、最も音質が良いバージョンはアイテムとしては出てないですよね。
flashbulbの「LIVE AT LEEDS」は非常にありがたいアイテムなのですが、音質はそのまま聴くとかなり厳しいです。
最新技術で磨けば良くなるんですかね?
…と言ってる間に、Bayswaterからサウンドボードとオーディエンスを精巧に編集した決定版「THIS ISN'T THE FUNERAL 」が出ました!
オーディエンス部分はflashbulbと同じようですが、音圧をサウンドボードに揃えることで終始安定した音質でライヴ全編を楽しめます。
サウンドボード部分も最高音質ですし、MCも実際のライヴ通りでまさに完全な形です。
Leeds公演ってこんなに凄かったんだ、と改めて追体験できるようになっています。
正直に言って、感動しました。」
司会「ありがとうございました!
かなり長くなってしまったので、SOTSOGツアー後半戦はまた後日にしましょう!」
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